なぜそんなに踊れるのか?

 確かに、大規模な阿波踊り大会で、大勢の観客の前で踊るのは、踊りがいがあります。
 お客さんからの声援が多ければ多いほど、長い距離でも頑張ることができます。
 しかし、我々を駆り立てるのはそれだけではありません。

 特別養護老人ホームなどで、車椅子の高齢者の方の手を取り一緒に踊ると、涙を流しながら大喜びして、思い思いに手や体を動かしてくれます。介護の職員の方が「まぁ、おばぁちゃん!普段はまったく左手動かさないのに、そんなに動かしてる!」とビックリされることもしばしばです。はるか昔、若かりし頃の郷土の夏祭りを思い出されているのかなぁと思うと、こちらもますます踊りにも熱が入ります。

 障害者施設では我々が踊ると、利用者の皆さんも一緒になって楽しく踊ります。また、踊りのほかに太鼓も大人気です。バチを貸して叩かせてあげると、楽しそうに叩いてくれます。たいがいリズム感がいいので、彼らの太鼓に合わせてみんなと一緒に踊ったりもします。

 商店街では「おかげで祭りも大変盛り上がりました。ぜひ来年も!」と理事の方々がおっしゃってくださいます。組み踊りをすると、途端に人垣が十重二十重にできます。お囃子と踊り手の間にも人垣ができ、「踊りが見えない!」と、お客さんにお囃子手がどかされてしまうこともあるそうです・・・(^^ゞ

 こんな風に、行った先々の方々が喜んでくれると、本当にやりがいがありますし、こちらも楽しくなります。これこそが我々を年間30回以上も踊らせる原動力といっていいでしょう。そのための練習もほぼ年間を通じて5・10日(ごとうび)に行い、年間練習回数も平成11年は実に40回を数えました。正に踊る阿呆ですね。(^^;

 平日昼間の出演は、連員がそれぞれ休暇を取り、交通費なども自費で参加します。自分たちが楽しくて参加するのですから当然です。でも、多くの場合、踊りのあとにもてなしてくれますし、時にはご祝儀をいただいたりすることもあります。でもこれは貯金しておいて、古くてボヨボヨになった大太鼓の皮の張り替えなどに使わせていただきます。(ちなみに、大太鼓一丁の皮の張り替えにはナント10万円前後もかかります。やはり和楽器は高い・・・)

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